


インタビュー
製品化技術
S.S
工学研究科卒 2019年入社
安心できる存在になるために。 学びを生かし、成長へつなげる。
安心できる存在になるために。 学びを生かし、 成長へつなげる。
入社を決めた理由

在籍していた大学院では化学専攻で、ゴムや樹脂といった高分子材料の研究をしていました。「別分野からの角度や知見が必要」という言葉を受け、豊田鉃工に興味が湧いて応募しました。
選考で印象に残っているのは、2次面接です。待機室で待っていると社員の方がふらっと前の席に座り、「好きな本はある?」と話しかけてもらいました。緊張をほぐすために話しかけてくれたのかと思っていたのですが、その方は専務だったと後から聞き、フットワークの軽さに驚きました。その上、最終面接時にはその専務が面接官で、同じ質問を投げかけられたんです。笑ってしまいましたが、フランクに接してもらえたことはとてもありがたかったですね。
現在の仕事内容・
仕事のやりがい

私はいま、機能部品製品化室に所属し、次期EV車に搭載されるブレーキペダルの設計を行っています。部品の配置や要求性能が従来とは異なるため、新しい知識や考えを吸収しながら業務と向き合っています。強度、つくりやすさ、コストの3つを満足させる設計は難しい反面、やりごたえがありますね。
また、ブレーキペダルのサポート部分を樹脂化するという開発案件にも携わっています。開発自体は先輩方が何度も挑戦してきたものの、なかなか採用には至っていないというプロジェクト。コストがネックでしたが、欧州でトレンドとなっている新しい構造を組み込むことで、開発の目処が立ちました。まだ懸案事項もあり、試作品を作成しながら開発を進めています。
仕事への熱意・
大切にしていること
設計者としての目線では、お客様だけでなく、生産する現場の意見にもしっかりと耳を傾け、よりつくりやすい製品を設計することを意識しています。
一方で、私個人が大切にしているモットーがあります。それは、気分良く家に帰ること。仕事の裁量が任されているため、切りの良いところで帰ります。帰宅してからは仕事のことを考えずにリフレッシュすることが、次の日の活力につながるからです。ただ、そう上手くはいかないこともあります。指摘された内容を引きずってしまう日、考えがまとまらない日も。そんなときは、帰宅中に一人反省会。良かった点を挙げてみたり、次の方向性を考えてみたりと、マイナス面をポジティブな思考に置き換えるようにしています。
成長を感じた瞬間
自分が初めて最初から最後まで携わった、ランドクルーザー250のブレーキペダルを設計したときのことです。部品を新設することで仕様も増えてしまうことが問題となり、共通化して種類低減をしたい工場サイドと最適なフィーリングにしたい客先設計とで板挟みになり、とても悩んだことがありました。
解決のために実施したのは、試作品作成による検証とともに、共通化と新設双方のメリットとデメリットの抽出でした。通常の期日を越えながらも、粘り強く検証と図面化と交渉を行い、最終的には客先設計にも満足いただける形状が確定できました。この一件を乗り越えてからは、どんなにつまずくことがあっても、「あの大変さに比べれば」と思えるようになりましたね。

本音をさらに深掘り!
トヨテツの
こんなところが好き!
新しいことに挑戦的で、「やってみよう」という雰囲気がある点です。新しい製品や構造だけでなく、業務のDX化や働き方改革にも前向きですね。失敗を責めず、失敗を恐れない姿勢は、会社のスローガンにぴったりと合っていると思います。
あなたから見た
トヨテツの社風は?
人間関係は堅すぎず緩すぎず、ちょうど良い距離感を持っている会社だと思います。もちろん相談はしやすいですし、一人でじっくり考える時間も与えてもらえます。冗談も言い合えるフレンドリーな方が多いので、プライベートの話もよくしますよ。
学生時代の学びが
生かされている?
研究室で学んだ知識は現在の業務に直接関係していませんが、研究で培った忍耐力やひたむきに手段を模索する姿勢、途中で投げ出さずに最後までやり切るといった精神面は、大いに生かせていると思っています。
トヨテツに
お願いしたいこと!
当社はDX化が急速に進む一方で、設備やルールが追いついていない部分があると感じています。表面化した課題が解決され、社員の考え方や環境、共通の決まりごとが整えば、さらに働きやすくなるのではと期待しています。
ワークライフバランスに
ついてどう思う?
男性でも育児休暇取得が推奨されています。私も1ヵ月半ほど取得し、子どもの成長を間近で見ることができました。仲間の室員に快く業務を引き継いでもらえたので、気兼ねなく過ごせましたね。仕事とプライベートの両立に対して、会社も協力的だと思います。
通勤時間やアクセスに
ついて思うこと
私は交通量の多い大通りを経由して通勤しているので、通勤・帰宅ラッシュを避けることは難しいのが現状です。通勤に1時間かかることも……。通勤時間を有効に活用できる方法を探して、少しでも快適な通勤が実現できるよう工夫しています。
今後の目標・
学生に伝えたいこと
「この人に任せておけば安心だ」と言われるような実力と人望を身につけたいですね。そのために、相手が求めていることに対して、プラスアルファのアウトプットが必要だと思っています。自分が伝えたい情報を渡すだけではなく、相手が知りたい情報を察知するように意識して動いています。学ぶことに億劫にならずに、日々成長する毎日を過ごしていきます。
Oneday schedule
- 09:00
- 出社後すぐにメールチェックを行い、やるべきことの優先順位を確認します。
- 09:15
- 周辺部品の情報を基に、成形性も確認しながら新規部品の形状を作成。
- 12:15
- 食堂でしっかりと昼食をとり、その後は自席で15分ほど仮眠。
- 13:30
- 業務の進捗状況を上司に報告。客先とも情報共有を行い、方向性のすり合わせを実施。
- 16:00
- 報告や打ち合わせで発生した新たな検討項目や課題を整理します。
- 19:00
- 退社後は帰りを待っている子どもと触れ合い、明日への活力を養います。
Career
- 2019年
- 入社。旧第2技術部 機能VI技術室へ配属。ブレーキペダルの開発業務を行う。
- 2021年
- 現在の製品化技術部 機能部品製品化室に異動。ブレーキペダルやクラッチペダルの設計を担当。
Holiday

家族で動物園や児童館、公園などに出かけ、子どもと過ごす時間を大切にしています。サッカー観戦が好きなので、子どもを寝かしつけた後は、晩酌をしながら観ることも多いです。